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"AT THE RIGHT TIME-AT THE RIGHT PLACE" よくまあそんなタイミングでフィルモアという箱をつくったものだなあ、と感心します。 1965年にビル・グレアムがサンフランシスコにフィルモア・オーディトリアム(のちに移転、フィルモア・ウェストとなる)をオープン。ちょうどその時期にはサンフランシスコはカウンター・カルチャーのメッカとなっていき、音楽ではサイケデリックミュージックが今にも絢爛たるその花を咲かせようとしていた。 グレイトフル・デッド、クイックメッセンジャー・サービス、ジェファーソン・エアプレイン、ジミ・ヘンドリクス、ビッグ・ブラザーズ・アンド・ホールディング・カンパニー(ジャニス・ジョプリン)。 ソウルでは、オーティス・レディング、アレサ・フランクリン、ジャズではローランド・カーク、チャールス・ロイドなど。 これらのアーティスト達は、この「フィルモア」というライブ・スペースを本拠にその名を広めていった、逆にそれらのグループが有名となると「フィルモア」という名前も広まる、という相乗効果もあったんでしょう。 カウンターカルチャーからサイケデリックミュージック(と呼ばれた音楽)がつながり、それら全体で一気に大きくなったムーブメント(ヒッピーとかフラワー・ムーブメントとも呼ばれる)の大きな舞台のひとつがこのフィルモアだったわけですね。 '68年にはニューヨークにフィルモア・イーストをオープン、上記アーティストたちを一気に東へ持っていき、さらなる爆発を起こし、そのあとのウッドストックにもつながっていく。 この二つの会場で録音されたライブ・アルバムも、もうどれだけあるんだよ?というくらい多い。 オールマン・ブラザーズ・バンドやジミ、あるいはマイルスのはもう有名過ぎですね。 上であげたようにグレイトフル・デッド、ジャニスを代表とするようなサンフランシスコ・サウンドはロックもソウルもジャズも垣根をとっぱらってミックスしたような音楽になっていた。 フィルモアのような会場で共演したり、お互いのパフォーマンスを楽しんだりして自然に混ざっていったんでしょう。 のちにはマイルスのような巨大スターまで巻き込んでしまうくらい強烈な魅力の音楽が一気に生まれていったわけです。 凄いですね。 ビル・グレアムにそこに会場をつくらせたのはあきらかに音楽の神さま、です。 僕もここで生まれた音楽が大好きです。 そんなフィルモア・ウェストが1971年7月4日にクローズします。 このアルバムはそのクロージング・ウイークの模様をダイジェストで収録したもの。 6月30日、ボズ・スキャッグズ、7月1日、イッツ・ア・ビューティフル・デイ、エルヴィン・ビショップ、7月2日、グレイトフル・デッド、ニュー・ライダーズ・オブ・ザ・パープル・セイジ、7月3日、クイックメッセンジャー・サービス、ホット・ツナ、7月4日、サンタナ、タワー・オブ・パワー。 さすが錚々たる顔ぶれですね。映像版もあるらしいのでいつか見てみたいです。 普段聴かないようなグループもけっこう入ってますが、やっぱりそのカラーは共通なのでかなり僕のツボの中です。 このメンツの中でも僕が一番好きなのはグレイトフル・デッドですが、他には、やっぱり最終日のサンタナ!。燃えてます。あの「IN A SILENT WAY」もやってます(サードのレガシー・エディションに完全収録)。 超カッコいい。 伝説のフィルモアの最終週間のステージを追体験。いい作品です。 |
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