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韓国のロックバンド、チェリーフィルターの2ndアルバムです。 と言っても音の質は完全に日本の一級のロックバンドと同じなので、ことさら「韓国の」なんて言葉をつける必要はなさそうです。 曲も本当にJ-ROCKそのもの。ハードロックの味付けの歌謡ロックです。 この方向性はモロに僕の好み、です。曲もすごくいい。 ヴォーカルのYoujeenはチェリーフィルターの1集と2集の間の期間('01年、'02年)には日本で活動、アルバムを二枚発表しています。元LUNA SEAのJのプロデュースということでデビュー時にはかなり話題になりましたね。 日本での活動、そしてその人脈を活かして、本国でのチェリーフィルターの再出発アルバムであるこの2ndは(アジア最高と言ってもいい)女性ロックヴォーカリストYoujeenの魅力が、音質はJ-ROCK、曲のセンスは本国K-ROCK、という望まれた状態で聴ける傑作です。 現在までにチェリー・フィルターは正規盤を4枚、それにカバー集「REWIND」というアルバムを昨年('07年)出しています。 その中でも、この2ndは文句なく、最高傑作です。完璧。 まず1stはほとんどお金のかかってない荒削りなインディーズ作品のようなものです。 そして、この2ndは日本での活動を経て、改めて「デビュー!」といった完成度。音質、曲、演奏、ヴォーカルの処理、などすべてがかなりの高い水準になってます。一聴して、「これぞ名盤」という作品でした。 そして、続く3rdは、完璧な2ndに対してどうやってさらに進化した姿を見せようか?と試行錯誤、実験を行っている作品だと思います。いろいろやってるけど、やっぱりストレートに自分たちを出し切った2ndのパワーにはかなわない、という感じがします。 4thではまた本流に戻り、「ロックンロール!」と宣言するようなパワフルなベテランロックバンドの音になりました。 こちらもまた「名盤」。 新鮮で瑞々しい魅力にあふれた2ndに対して、4thはベテランの域に達したバンドらしく自信に溢れた力強い作品になってます。 カバー集では古い韓国ロックを現代に蘇らせる、という作業を行ったようです。 順番から言って、次の5thはまた実験的なサウンドになるはずですが、どうなるでしょうか?注目、期待大、です。 Youjeenは本当はどんなヴォーカルスタイルでもこなせる、(音域の広さも驚異的!)極めて能力の高い、かなり器用なヴォーカルだと思いますが、「ロック!」にこだわるためにロック的な発声を多用します。 のどに負担をかける「ディストーション」をかけた発声ですが、これがYoujeenの個性、この発声によって、好きになれる人、好きになれない人が分かれると思います。 「どうしてきれいな声も出せるのに、ポイントポイントでノイジーな発声をするのか?」 かなり重い方向にも行くバンドの音のその音圧に見合うように、というバランス的な面もあると思いますが、それよりもうこれは「精神」という面が強いと思います。 Youjeenの中で「自分」というものを出す、Youjeenというロック・ヴォーカリストの姿をつくりあげるにあたって、この強烈なヴォーカルが必要だったということだろうし、私は「ROCK」をやる、という強い精神性によるものだと思います。 その姿がむちゃくちゃカッコいいのです。 |
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